サスティナビリティ

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鉄鋼流通が脱炭素の中⼼になる⽇

当社は、鉄鋼流通を担う責任ある企業として、脱炭素に向けた取り組みを促進しています。脱炭素に向けては、⽇本製鉄の脱炭素鋼材を積極的に展開するとともに、伊藤忠丸紅鉄鋼の脱炭素ソリューション・MIeCO2(ミエコ)を活⽤し、GHG排出量の把握、低減活動に取り組んでいます。
いわゆるスコープ3といわれるサプライチェーン全体での脱炭素化が急務となっており、鋼材の流通を担う当社は益々重要な役割を担うと考えています。
鋼材の流通だけでなく、脱炭素に通じたステークホルダーの皆様への貢献を続けていきます。

1.MIeCO2を活⽤したGHG排出量の把握

55期(23年9⽉〜24年8⽉)のスコープ1・2の排出量は455.08t-CO2となり、前期⽐で約4%の削減となりました。製造数量は増加したものの、ファイバーレーザの導⼊による電⼒使⽤量低減がGHG排出量削減に寄与しました。当社では、製造量1トン当たりのGHG排出量を下げることを⽬指しており、製造数量・売上の増加とGHG排出量削減の両⽴を⽬指しています。

当社のGHG排出量は、伊藤忠丸紅鉄鋼が提供するGHG排出量可視化サービス・MIeCO2(ミエコ)を活⽤して算定を実施。今後もMIeCO2を活⽤し、GHG排出量の継続的なモニタリングと削減施策の効果検証を⾏って参ります。

2.脱炭素の取り組み事例

事例①:ファイバーレーザの導⼊

2022年9⽉、消費電⼒を⼤きく削減できるファイバーレーザの導⼊に踏み切りました。ファイバーレーザの導⼊は消費電⼒の抑制のみならず、前⼯程を省略することによる省プロセス化、粉体塗装の省略によるガス使⽤の抑制にもつながり、脱炭素に⼤きく貢献しています。

事例②:照明のLED化

LEDを使った照明への切替を実施しました。省電⼒のLED照明を使うことにより、CO2削減による地球温暖化防⽌に貢献します。細かな積み重ねにより、鋼材加⼯業者が果たすべき脱炭素のカタチを実現していきます。

3.当社のサステナビリティへの想い

当社のサステナビリティに対する考え⽅を関根宏⼀郎よりお話しします。
―関根床⽤鋼板が脱炭素に取り組んでいる背景は何でしょう?
欧⽶に⽐べて⽇本の脱炭素の動きは著しく遅いといわれています。特に鉄鋼業界の脱炭素の意識や関⼼などはまだ⾼くないと感じています。
⼀⽅で、国内⾃動⾞メーカーはCO2排出量を減らした鋼材であるグリーン鋼材を取り扱うようになってきたり、鉄鋼業界の対⾯業界では脱炭素に向けた動きが活発化しています。

当社の主軸でもある建築分野でも、将来的にグリーン鋼材の指定や規定が⼊るとも⾔われています。
それに呼応し、鉄鋼業界でもメーカー主導で急ピッチで脱炭素の動きは進んでいくものと考えています。そうなった時に⼀番に⼿を挙げられる鋼材流通企業でありたいと思っています。脱炭素の取り組みを積極的に進める企業として皆様に認知してもらい、「脱炭素と⾔えば”関根”」というイメージを持ってもらいたいと思っています。

―2024年7⽉に開催された浦安商⼯会議所の脱炭素セミナーにも登壇しました。

脱炭素はいずれ、誰もが取り組まなければいけないことです。法律や規制などで誰かに指⽰されて動くよりも、⾃発的に動くことによって⾃社の戦略、取引先との関係、様々な⾓度から脱炭素を⾃社の価値に変える⽅法を考えることができると思います。また、鉄鋼団地内で盛り上げていくことで、脱炭素という⽂脈で浦安鉄鋼団地の価値を改めてPRしていきたいと思います。その際、⾃社だけで考えず、伊藤忠丸紅鉄鋼などの外部の専⾨家にアドバイスをもらうことで、動きが促進されると思います。

―脱炭素に向けた決意を教えてください。

脱炭素に取り組みたいけど取り組めていない業界や鉄鋼団地の⽅々に、「関根がやっているなら」と⼀つのきっかけになればと思っています。そうした形で、鉄鋼流通業界における脱炭素のリーディングカンパニーになりたいと思います。鉄鋼流通が脱炭素をリードする、そんなエキサイティングなチャレンジをご⼀緒いただける⽅、当社でお待ちしています。